みなさんこんばんは、パニック障害歴もうすぐ15年のにゃはっぴーです。
約5か月ぶりの更新になります。
先日、一人娘のとった行動にパニック発作の予期不安から脱するヒントを見つけたので書いていこうと思います。
今回は少し長くなりそうなので、結論が気になる方は目次から該当箇所までジャンプしてください。
過呼吸を繰り返した娘
わたしには19歳になる一人娘がいます。
娘は小学校4年生の頃から朝礼や式の予行練習などで毎回と言っていいほど過呼吸を繰り返していました。
(娘の過呼吸がわたしの遺伝によるものかどうか、わたしには判断できません)
そんな娘も中学を卒業するころには過呼吸も出なくなり、普通の高校生活を送り卒業後は地元の役場に就職しました。
4歳上の彼氏ができ、公私にわたり順風満帆だったときに再び過呼吸におそわれたのです。
娘の過呼吸が再発した経緯
昨年の8月の末ころ娘は彼氏と一緒に2泊3日の大阪旅行に行ったのですが、帰りの新幹線の車中から私に電話がありました。
わたしが電話をとると娘ではなく彼氏の声で「お父さん○○が急に過呼吸になって、車内の救護室にいるのですが、駅まで迎えに来てもらえませんか?」と言われました。
いつ私が君のお父さんになったんじゃい、と軽い怒りを覚えながらも娘が心配なので自宅の最寄り駅まで迎えに行きました。
駅につくとぐったりした娘がいたので、何とか車に乗せ帰宅しました。
娘の落ち込みようは半端ではありませんでした。
それはそうですよね。楽しみにしていた彼氏との初めてのお泊り旅行、すごく楽しかったUSJの思い出、おいしかった串カツの味、そのすべてを自分の過呼吸が台無しにしたのですから。
病気を疑う
4年ぶりに再発した過呼吸に、娘自身は病気を疑い始めました。
「わたしお父さんと同じ病気なのかも?」と言い始めたのです。
これにはわたしも妻も非常に焦りました。病院に連れていくかどうか妻が迷っていたので、大丈夫だと、きっと旅行の疲れが出ただけだと言い聞かせようと説得し、夫婦そろって毎日繰り返し娘に言い続けました。
幸か不幸かわたしの娘は非常に単純なので、4,5日「旅行の疲れが出ただけ」と言い続けたら、娘自身も「過呼吸が出たのは旅行の疲れが原因」と認識するようになっていました。
これが私のように疑い深い性格だったらと思うとゾッとします。
単純で何事も信じやすい娘の性格上、もしこの時に心療内科などに行っていたら自律神経失調症と言われ、ますます不安になっていたことでしょう。
また彼氏とお泊り旅行
過呼吸騒動があってから約3か月後の12月の初旬、娘が彼氏と東京旅行に行ってもいいかと許可を求めてきました。
わたしのなかでは「は~!?」という怒りというか、呆れのような気持ちになったのですが許可しました。
非常に悩みました。
もし娘が新幹線の中で過呼吸になったらどうするか、そうなれば娘は恐怖と不安から新幹線に乗ることができなくなるのではないか、逆に旅行に反対するとせっかく娘が克服しようとしているチャンスの芽を奪ってしまうのではないか、など堂々巡りです。
まぁ今考えるとその思考フロー自体がパニック障害の私らしいのですが。汗
結局、娘は旅行に行きました。
前回よりも長い3泊4日。
前回よりも遠い東京。
無事の帰りを待つ身としては気が気ではなかったのですが、娘はありえないくらいのハイテンションで元気に帰宅しました。
それでわたし気づいたんです。
予期不安を克服するヒントはワクワクする気持ち?
ところどころタイトルや見出しに『?』を入れているのは、私自身まだ完全に予期不安を克服できていないからです。
帰りの新幹線で過呼吸
↓
病気かも?
↓
前回よりも新幹線に乗っている時間が長くなる東京
↓
また過呼吸になったらどうしよう
↓
新幹線に乗りたくない
↓
東京旅行中止
↓
新幹線に乗れない
おそらくは上記のパターンになるでしょう。
しかし娘は過呼吸になった新幹線で楽しそうに旅行に行き、ハイテンションで帰ってきた。
不思議に思った私は聞こうか聞くまいか迷ったあげく娘に質問しました。
「前回、新幹線に乗って過呼吸になったのに今回は不安な気持ちはなかった?」
すると娘が「旅行の計画中は少し不安だったけど、東京ディズニーランドやお台場や109に行くことを想像するにつれワクワクする気持ちのほうが強くなった」と小学生並みの無邪気な笑顔で答えてくれました。
おそらくパニック障害の予期不安を克服するためには、この『ワクワク』という気持ちが重要ではないのでしょうか。
わたし自身、大人になってワクワクする気持ちが少なくなりパニック障害を患ってからはワクワクする気持ちから遠ざかってきたような気がします。
何か行動を起こすときワクワクする気持ちはすごく大事です。
例えて言えば、小さい頃に100円持って駄菓子屋に行ったときの気持ち。
わたしはパニック障害を患って以来、認知行動療法に取り組んでるときも日常生活上でも、なるだけ感情は排除してきました。
そのほうがいいと思っていました。
しかし根治はしていません。
2018年はワクワクする気持ちを意識しながらあるがままでパニック障害と共に生きてみようと思います。
久しぶりの更新になりましたが、今回の記事がパニック障害で悩まれている方やそのご家族の少しでもお役に立てれば幸いです。
にゃはっぴーでした。
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