パニック障害者が仕事をする上で注意すること

パニック障害でも仕事をしながら生きていく

パニック障害になって困ることの一つに仕事があると思います。

ここでは、実際にパニック障害を抱えながら転職や仕事に取り組んでいた私の経験をもとに、現在パニック発作で仕事ができない、会社に病気のことを報告すべきかなどの事を書いていこうと思います。

パニック障害でも仕事はできる?

出来ます。

私の場合はパニック障害になって退職という道を選びましたが、仕事を続けている方もいます。

ただし、仕事を続けていくうえで重要になってくるのは職場全体の理解』です。

上司の理解ではなく職場全体の理解です。

例えば銀行にお勤めなら、休職してパニック障害の治療に専念することが出来ますし、パニック発作が心配なので窓口業務から総務や預金管理業務などのお客様と接しない部署に配置転換をしてもらうとか、銀行内の閉鎖的空間がパニック発作を誘発させると不安になっている人なら外回りに変えてもらうなどの対応策があります。

しかし、そもそも部署がない、もしくは部署が少ない中小零細企業に勤めている場合はどうでしょう。

中小零細の場合は配置転換も難しいです。いくら経営者がパニック障害という病気やパニック発作という症状に理解を示してくれていても、無い袖は振れません。

傷病手当をもらって休職することになっても、中小零細企業の場合は代替え要員を確保すること自体が難しく、休職という選択肢を選ぶことが難しいのが現状です。

病気のことを会社に報告すべき?

結論から言います。

報告すべきではありません!!

報告すべきでない理由を説明します。

報告するべきでない最重要の理由は弱点を見せてしまうという事です。

職場でしたら仲間の弱点を攻撃することはありませんよね。むしろ仲間なのだからお互いの弱点をカバーしあいながら共通の目標に向かって頑張っていくはずです。←これが理想です。

実際にはこんな美しい話はありません。笑

会社が経営難やM&Aなどで人員を減らさなければならないときに、あなたが経営者ならどう判断しますか?

私が経営者なら真っ先に病気の人間を解雇するでしょう。

もちろん病気を理由に解雇は出来ません。←建前です。

しかし法律に抵触しないでパニック障害の社員を解雇することは出来ます。

方法に関しては後程紹介します。

経営難でなくても、職場でいざこざがあり誰かに嫌われたらどうします?

その人間は自分の弱点を攻めてこないとの確信はありますか?

「大丈夫、私の職場はそんなに殺伐としていない」と思われるのでしたらカミングアウトしても良いと思います。(あくまでも自己責任でお願いします)

それとカミングアウトする際は必ずボイスレコーダーなどに録音しましょう。

なお、ほとんどの社則には「業務に支障が出るような疾患を負った場合には、速やかに会社に報告すること」などと定められています。

転職しても何も変わらないはウソ

パニック障害のサイトやブログなどを見ていると、「パニック障害という病気は本人の心の問題だから転職しても病気が良くなるわけではない」とか「パニック障害を仕事のせいにするな、自己中心的な考え方が病気を悪くする」などの記事を目にします。

私の経験から言えば転職したら変わります。

というか離職したら変わります

あくまで私の場合ですが、離職した後今まで仕事で溜めてきたストレスというか憑き物が落ちた感じがしました。

私の妻が「あなたの顔色がどんどん良くなってる」と言っていました。

もちろん転職期間は無収入になるわけですから、金銭的には不安になります。

特に私の場合は前職が公務員だったので、妻の気持ちを考えると申し訳ないとしか言いようがありません。

転職期間中に私が思っていたことは「この病気になったのは神様が一旦立ち止まってこれからの生き方について考えてみなよと言ってくれているんだ」と思っていました。

離職してから10カ月を過ぎたころから「アルバイトならいけるんじゃないか」と思いガソリンスタンドで働き始めました。

そしてアルバイト開始から2か月後、近所の小さい会社が正社員を募集していたので、面接を受け、その際に自分がパニック障害という事も打ち明けたところ、社長から「頑張るのだったら、病気は関係ない」と言っていただき働くことになりました。

10年後まさかその社長からパニック障害を理由にリストラされるとは、その時の自分は知りませんでした。笑


先ほど言っていた病気の人間を解雇する方法ですが私が経験した方法では、突然会社側が病気のことに関して報告を受けていなかったと言い始めます。

その上で「運転中にパニック発作が起きたらどうするんだ、なぜ報告しなかった!!これは社則違反だ」と言い始末書を書くようにとの処分が出ます。

その後、仕事を継続するには医師の保証書(運転しても大丈夫と医師が保障する書類)が必要だと言われます。もちろん主治医はそんな保障などできるはずもありません。

医師の保証書ナシ→車の運転できない→業務に支障が出る→正社員としての雇用継続困難→パート(時給制)に勤務形態変更   という感じです。

それでもパートは出来るわけですが時給を生活不可能なレベルまで下げられます。

具体的には正社員(月総支給額42万円)がパート(時給950円)でした。やる仕事は今までと同じです。


おわりに

私も含めパニック障害の人が働くのは難しい一面もあります。ですが働けない(雇用されない)わけではありません。

現代の働き方は多種多様です。あまりこだわらないことをお勧めします。

正社員じゃないといけないとか、月に30万円は必要だとか、そんなことはど~でもいいのです。

個人的には自分と身近な数人が笑って暮らす、そのことだけで十分です。

パニック障害者の仕事や転職の邪魔をするのは他人ではありません。過去の、元気だった頃の自分です。

もっと言えば、治療の邪魔をしているのも「過去の自分」です。

過去の自分に執着するのはやめましょう。

そうすれば今の自分にとって「やりたい仕事」や「できる仕事」見えてくると思います。

このサイトを見ていただいた全てのパニック障害の方が自分にとっていい仕事に就いていただければ幸いです。

にゃはっぴーでした。

 

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