ども、にゃはっぴ~です。
私はパニック障害を治すために色々なことに挑戦しました。
今回は私がパニック障害を治すために試した治療法の全てを公開します。
効果のあったもの、無かったもの色々です。
高島易断の話
超有名な占い(?)です。
パニック障害の治療でなぜに占いなのか・・・。いま自分自身で考えても不思議な行動をとっていました。
私がパニック障害になって半年位した時に母が「あなたの病気は前世からの業に違いない、今度有名な霊媒師がこの地域に来るから、行って除霊してもらいなさい」と言われ、パニック障害になって母にも迷惑をかけていたので断ることもできず行ってみました。
高島易断の占いはホテルで開催していたのですが、いざ占い会場に行ってみると空気が重い。
待合場所自体がどよーんとしていました。
高島易断の中で3番目に偉い人が来てたのでものすごい待合客がいました。
しばらく待っていると私の番になり、占い部屋に通されました。
先生「今日はどうしたの?」
私「見えるのだったら、聞かなくてもわかるだろーに。」
パニック障害になった経緯や現在の病気の状態などを高島先生に話すと大変ありがたいお言葉を頂きました。
先生「お前は気合が足りない!!もっと気合を入れて生きれパニック障害なんか治る!!」
生霊とか怨念とか信じるつもりはありませんでしたが、まさか霊的な高島易断に行って、根性論で怒られるとは思いませんでした。
おそらく高島易断で根性論説教を受けたのは私くらいだと思います。
もちろん効果はありませんでした。
料金は1万円でした。
催眠療法の話
パニック障害になった原因は幼少期に母親から虐待されたからに違いない、と判断した私は催眠療法で治そうと決意しました。
近所にそこそこ有名な催眠療法の先生がいたので予約を取っていきました。
マンションの一室に診療所があったのですが入ると20畳くらいを8つにカーテンで仕切ってありました。
先生「これからあなたを催眠にかけて、どんどん過去にさかのぼってもらいます。その中であなたのトラウマを見つけ、そこの記憶を処理します。」
私「お願いします!!」
もともと催眠術に興味があった私は内心ワクワクしてました。
先生「横になって目を閉じて気持ちを楽にして下さい、あなたの左手が段々暖かくなっていきますよ。次は右手が暖かくなっていきますよ、どうですか」
私「はい、確かに手が暖かい気がします」
先生「順調ですね、次はどんどん眠くなっていきますよー。なにが見えますか?」
私「眠くなっていませんし別に何も見えません」
というやり取りを繰り返すこと50分。
繰り返しが必要という事で、6回ほど通いました。最後には先生から「にゃはっぴーさんには効果がないのでもう来ないでくださいと言われちゃいました。
もちろん効果はありませんでした。
料金は一回8千円×6回=48000円でした。
木の枕の話
パニック障害の原因は自律神経の乱れが原因だと判断した私は、自律神経を整えることを決意しました。
そこで、西式甲田療法に出会いました。
西式甲田療法とは、西さんが明治時代に考えた健康法を甲田さんが大正から昭和に進化させた感じの療法で、基本的な考え方は、「質素な生活をすれば元気になる」という当たり前と言えば当たり前の治療法です。
ただし栄養の取り方が極端で70kカロリーで生きるなどがあります。
その本の中で出てくるのが『木でできた枕』です。
円柱を半分に切った形の枕ですが、いざ寝てみるとすごく痛いです。2週間で慣れると聞いていたのですが、いざ寝てみると次の日に首が寝違えた状態になりました。
効果ありませんでした。
枕の高さが何種類かあるのですが、自分が買った枕は自分の首に対しては高すぎてみたいです。
次は自分の首の高さに合った枕で再挑戦してみたいです。
値段は5500円くらいでした。
カウンセリング
1.病院内のカウンセリング
13年前は毎週通院をしていたのですが、その際主治医の診断が終わった後、臨床心理士によるカウンセリングがありました。
カウンセリング時間は1時間ほどで、基本的にこちらが話してカウンセラーが聞くという感じで毎回進んでいきました。
この院内カウンセリングに関しては、効果があったのか無かったのか10年以上たった今でもわかりません。
ただ当時は話を聞いてもらうだけで気持ちが少し楽になったのを覚えています。
カウンセリングに関して大事になってくるのはカウンセラーとの相性です。同性でも異性でも合わない人とはとことん合いません。
それと院内カウンセラーはこちら対して具体的なアドバイスはしてもらえません。
アドバイスが欲しいと思われている方は院内カウンセリングでは物足りないと感じるでしょう。
料金は保険適用で2000円でした。
2.民間のカウンセリング
民間と言っても治療内容については院内カウンセリングと大差はありません。
ただし決定的に違う事が三点あります。
違いその壱.サービス業であること
民間のカウンセリングはサービス業です。担当してくれたカウンセラーが気に入らなければ、別の所を選択できます。
院内カウンセラーの場合多くても三人くらいしかカウンセラーがいませんので、選べる幅が小さくなります。
違いその弐.主治医との情報の共有が出来ないこと
実はこれ、ものすごく大事なことです。
院内の場合は主治医とカウンセラーで情報の共有ができます。
例えば「主治医に不満があるけど言い出せない」というときにカウンセラーを通し言ってもらえる事があります。
特にパニック障害の場合はうつも併発しやすいので、カウンセラーが「にゃはっぴーさん最近様子が変だな」と感じると主治医に報告が言って早期に対応してもらえる事もあります。
民間だとこうはいきません。
違いその参.民間は健康保険適用外
詳しくは料金の所で触れようと思いますが、これは当たり前と言えば当たり前ですよね。
民間のカウンセリングの場合、具体的なアドバイスをしてもらえたり、本当に親身になって考えてくれたりします。(サービス業ですからね)
その分料金は高くつきますが、どうしても院内に自分と相性のいいカウンセラーがいない、もしくは色々アドバイスをもらえたりしっかりと時間を取ってカウンセリングしてほしいという方は民間のカウンセリングサービスを利用することをおススメします。
私が利用していた民間のカウンセリングサービスの料金は90分で15000円でした。
ブレインスポッティング
かなり新しい心理療法の一つです。
私もブレインスポッティングに関しては昨年の12月に初めて体験させていただきました。
具体的には指示棒を使って目を左右に動かし最も不安が高まる位置で視線を固定し、最初にパニック発作が起きたシーンを頭の中に想像します。
心の状態をソーシャルワーカーに対して話していきます。不安なシーン(嫌な思い出)を想像してるのでお腹が痛くなったり、吐き気がしたりと身体に様々な症状が現れます。
私の場合も治療中にパニック発作を起こしそうになりました。
しばらくその状態が続き、視線を固定してから40分後驚きの変化がありました。
なんと!!あれだけ嫌な思い出だった「初めてパニック発作を起こした時」が治療後は思い出せなくなっていました。
正確には「約14年前に車に乗って帰宅途中、国道で気分が悪くなり過呼吸で意識を失いそうだった」という事実は覚えているのですが、どれくらい気持ち悪かったとか、どれくらい恐怖だったかなどが思い出せないのです。
ブレインスポッティングは『記憶』を脳内で適切に処理させることで、その時の『感情』と切り離してあげる治療法です。
WHO(世界保健機構)にも認められた治療法で東日本大震災のトラウマの除去にも用いられた心理療法です。
効果は絶大でした。が、一回の治療につき一つの記憶を処理していくので、時間はかかります。
私の場合で言えば車の運転一つとっても「あそこのトンネルに入った時にパニック発作が起こりそうになった」とか「バイパスを走っている最中に発作がでた」と軽く考えるだけでも、100個以上嫌な記憶があります。
それをすべて処理しようと思ったら時間とお金がいくらあっても足りません。
そういえばブレインスポッティングでもう一つ不思議なことがありました。
それは、仕事や家族や友達や自分自身のことについて、いままで誰にも(妻でさえも)明かしたことのない本当の自分の気持ちが治療の最中に堰を切ったようにでてきました。
ブレインスポッティングの効果は絶大です。
料金は90分15000円でした。(個人的にはカウンセリングよりはブレインスポッティングのほうをおススメします。)
ただし、円滑にブレインスポッティングを受けるためには自立神経訓練法とマインドフルネスはある程度習得しておくことが必要です。
次回の記事で自立神経訓練法やマインドフルネス、森田療法などは次回に紹介しようと思います。
まとめ
今回は、高島易断に始まり催眠療法、西式甲田療法、カウンセリング、ブレインスポッティングと私が試してきた色々な治療法などを紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
私にとって効果のあったもの無かったもの色々ですが、全てにおいて失敗だとは思っていません。
私にとって効果がなかった治療法も「効果がなかった」と証明できただけでも成功の一つです。
認知行動療法の時にも言いましたが、パニック障害の治療において大切なのは「とりあえずやってみる」ということです。
今回紹介した治療法などがパニック障害に悩まれている方の少しでもお役に立てれば幸いです。
にゃはっぴーでした。
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